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2026/05/16 08:49

ペンギンとモモンガが新たに加わったPAPER MOBILEシリーズ。

既発のねこ、かもめに加えて、全部で4種類になりました。


こちらのシリーズは、他のモビールに比べてデザインを限りなくシンプルにする必要がありました。

お客さんが作るキットタイプということもあり、作りやすいようにシンプルな構成が必要だったのです。

さらにインテリアとして手軽に飾りやすいように、あまりモビール自体が主張せず空間に溶け込ませる意図もありました。


ただし、シンプルであればそれで良いというわけではありません。

企画の段階で目指していたのは、シンプルでありながら温かみが残るデザイン。

これが実はとっても難しいことで、何度か社内で試してみても納得のいくものが作れないでいました。

要素をただ省いていくだけでは、温かみが無くなっていってしまうからです。


▲PAPER MOBILE シリーズ1「ねこ」のモビール


ずっと企画がストップしていたとき、デザイナーのcanako inoueさん(以下井上さん)と出会いました。

彼女の作品を見て、すぐにイメージしていたモビールのことが浮かびました。

シンプルなのに温かみがあり、その奥にある力強さまで感じました。

普通はシンプルにしていくほど、クールになり、見た時の印象は弱くなっていくものです。

(例えばゴッホの作品を、アニメのようにしていくことを想像してみてください。)

井上さんの作品は逆にシンプルにしていくことで、力強さが浮き出てくるように見えました。

ほのぼのしたタッチで描かれているので、そうは見えないかもしれませんが、実際ものすごく技術がいることを優しく表現しているんだなぁと感心させられます。

井上さんとの出会いがこのモビールの実現を可能にしてくれたのです。

(プロフィールはページの最下欄をご覧ください。)


▲井上さんの作品「ファブリックパネル いぬ」


ペンギンとモモンガのリリースを記念して、今回は特別に全4種類のラフスケッチを公開させていただきます。

アイデア出しからラフ案を経て、最終的な形になるまでの軌跡をご覧いただけたらと思います。



PAPER MOBILE 4種のラフスケッチを特別公開!


まずは一番最初に作った「ねこ」から見ていきましょう。


アイデア出しの段階では、ねことちょうちょが戯れるモビールでした。

(もうこの段階で可愛すぎますね!)

ただこれをそのまま作ろうと思うと価格がだいぶ高くなってしまうので、パーツを3つに絞り、泣く泣くちょうちょはあきらめて、ネコだけになりました。



最初は3つのパーツを別々の形にすることも想定していたので、3パターンのポーズを描いていただきました。

これをさらにブラッシュアップしていただき、以下のような可愛らしいネコちゃんができあがってきました。

表情とポーズがなんとも言えない可愛さです❤️

一旦3つとも実際に紙をカットしてモビールにしてみました。動きのあるパターンもとても素敵だったのですが、悩んだ結果、よりシンプルな方向に進むために同じ形のパーツを3つにすることになりました。


そしてできあがったのが、こちらのモビールです。

配色も素敵で、シンプルで温かみのある、思い描いていた通りのモビールができました。

いかがでしたでしょうか?創作の背景が少しでも伝われば嬉しく思います。


次回は「カモメ」のモビールのラフスケッチを特別公開します!

カモメもラフ案からとっても素敵なので、楽しみにしていてくださいね♪



Designer:canako inoue

1989年 神奈川県生まれ。多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻で染織を学ぶ。

2014年、アパレルブランドとして自身の名前を冠した「Canako Inoue」を立ち上げる。

日々の些細な出来事に目を凝らし、自然や日常の風景、動物や植物をモチーフに想像を交えて、のんびりとやわらかい視点で描く。プリントや刺繍を施したテキスタイル・アパレルのデザイン、イラストレーションを手がけている。

Web:https://www.canakoinoue.com/



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